１日屋外の芝生で音楽を聴く予定でしたが、３団体目の演奏中から雨が強くなり屋内ホールに移動になりました。

会場は、滋賀県米原市の伊吹薬草の里にある屋外ステージ（通称：グローブステージ）です。誰もが自由に出入りできるように、芝生を開放し、そこで思い思いに聞いてもらいました。

小野千穂さんの司会により、場の空気が一気に和らぎ、滋賀県立大学吹奏楽部の演奏がはじまります。途中「恋」では踊りも交え、会場の子どもたちも一緒に手を動かします。最後の「宝島」では、次の演奏に控えていた中学生たちも手を叩いて、歓声をあげながら聞いていました。

２番目は、米原市立米原中学校吹奏楽部による演奏です。顧問の先生が熱心に勧誘し部員も増えてきたそうです。子どもが演奏するので聞きにきた方は、「子供たちの演奏を、近くで好きな場所に移動しながら撮影できて、他の家族や実家にも見せることができました」と感想を寄せてくれました。 

３番目は米原市立双葉中学校吹奏楽部です。このあたりから雨足がすこし強くなってきましたが、最後まで演奏できました。屋外での演奏にあたってきちんと芝生中に音が届くように音響にもこだわりました。後日聞きにくださった方がSNSで「音響がよかった」と感想を寄せてくれました。 

４番目の米原市立柏原中学校からは、屋内ホールでの演奏に切り替わりました。急遽の移動でしたが、演奏する生徒も、観客の方も移動してくださり、スムーズに演奏が行えました。聞いてくださった方は、室内でもよかったよとおっしゃってくださいます。事前にホールの方が雨になってもすぐに演奏をできるように準備してくださっていたおかげです。 

５番目は彦根吹奏楽団さんから２名の方に演奏にきていただきました。ふだん、聞き慣れている曲を２つの楽器のみで聴くのは新鮮です。演奏がおわって、楽器の片付けなどをしていた中学校の生徒は音が聞こえた途端に、演奏がみえる位置に移動しました。こうやって、中学生にとって大学生や大人の演奏を聞く機会にもなりよかったと思います。 

６番目は滋賀大学オーケストラ部です。こちらも馴染みのある曲を弾きます。演奏後に、演奏に満足されていたそうです。こうやって、演奏する方にとっても、演奏してよかったと思えるものになっていたのは、とても嬉しいです。 

最後はアンサンブル“en”です。演奏途中で、ちかくにある障害をお持ちの方の施設にいる方も聞きにきてくれました。施設に演奏にきてもらうことはあるのだそうですが、街の中で普通に聞ける機会というのはあまりないそうで、いい機会になったと思います。 

全体で130名程度の来場者がありました。屋外では、演奏をしながら子どもたちがサッカーをしたり、ツリーハウスにのぼったり、走り回っている姿がみえました。ぼくらが目指していた子どもたちが自由にきける音楽イベントになっていたのではないでしょうか。次回は今秋を予定しています。こうやってイベントを重ねていくなかで、米原市で子どもが自由に生の音楽にふれる機会が定着し、もっと日常の一部になっていけばと思います。

保護者の方の言葉で終わろうと思います。

「屋外では子どもが少し動きたくなっても、すぐにうごけて、その場にいることができました。」

「子どもたちが横で話していても、注意することなく、聴くことができて、気持ちが楽でした（こんな音楽会は、子どもが生まれてから初めてでした）ぜひ、最後まで聴きたかったです！」

ありがとうございました。

まいばら森の舞台音楽祭実行委員会

振角大祐